誰でも出来る!初心者向けのメモリ交換方法

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この記事では以下でお困りの方に向けて初心者向けに分かりやすくメモリ交換に必要な手順を順番に説明しますね。
- パソコンの動作・処理が重くてイライラする!
- 動画編集すると急にパソコンが重くなる!
メモリとは?
メモリとは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスでデータを一時的に保存する部品です。作業用のメインメモリ(主記憶装置)とも呼ばれ、RAM(Random Access Memory)の略称です。メモリは、作業する机の広さに例えられることが多く、容量が大きいほどパソコンの動作が快適になります。今回はそのメモリの交換方法ついて分かりやすく説明したい思います。
皆さんが実際にパソコンで使用する作業内容よって必要な容量が変わります。メモリ容量が不足するとパソコンの動作が遅くなるため作業効率を考えて選定する必要があります。必要な作業に応じたメモリ容量を選定しましょう。
メモリ容量の基準
メモリ容量の目安は以下の通りです。
- 4GB:インターネットの利用や軽作業
※Windows11の必要最低限のメモリ容量です。 - 8GB:一般的な事務アプリ※やWebブラウジング、簡単な編集作業
※Microsofoftの代表的なOfficeソフト(Word、Excel、
PowerPoint) - 16GB:複数アプリの同時起動、画像・動画編集、ゲーム、CADなど
の専門的な用途に推奨 - 32GB:ゲームの実況動画配信や4K解像度以上の動画編集
- 64GB以上:プロユースの動画編集や高画質の画像編集
メモリの選定方法
メモリを増設する前に以下のフローチャートで確認してみましょう。フロチャート記載の番号に沿って説明します。これ以降の手順はWindows11の画面を使用して説明します。

図:メモリ増設前に確認しておきたい項目フロチャート
①OSの種類を確認しよう
お持ちのPCのOSは以下の手順で確認できます。

②認識可能なスロットとメモリの規格を確認しよう


但し、上記の確認だけではメモリの製造メーカやメモリの詳細規格が分かりません。次はその詳細規格をフリーソフトを使用して確認する方法を紹介します。
メモリの規格は以下の通りです。モジュール規格の数字が大きくなるとメモリの性能がUPします。ご自身の手持ちパソコンの規格に合ったものを選択して下さい。
メモリ規格 | チップ規格 | モジュール規格 | 動作周波数 | 転送速度 |
DDR SDRAM | DDR200 | PC1600 | 200MHz | 1.6GB/s |
DDR266 | PC2100 | 266MHz | 2.1GB/s | |
DDR333 | PC2700 | 333MHz | 2.7GB/s | |
DDR400 | PC3200 | 400MHz | 3.2GB/s | |
DDR2 SDRAM | DDR2-400 | PC2-3200 | 400MHz | 3.2GB/s |
DDR2-533 | PC2-4200 | 533MHz | 4.2GB/s | |
DDR2-667 | PC2-5300 | 667MHz | 5.3GB/s | |
DDR2-800 | PC2-6400 | 800MHz | 6.4GB/s | |
DDR3 SDRAM | DDR3-800 | PC3-6400 | 800MHz | 6.4GB/s |
DDR3-1066 | PC3-4200 | 1066MHz | 8.5GB/s | |
DDR3-1333 | PC3-10600 | 1333MHz | 10.67GB/s | |
DDR3-1600 | PC3-12800 | 1600MHz | 12.8GB/s | |
DDR3-1800 | PC3-14400 | 1800MHz | 14.4GB/s | |
DDR3-2000 | PC3-16000 | 2000MHz | 16GB/s | |
DDR3-2133 | PC3-17066 | 2133MHz | 17.06GB/s | |
DDR4 SDRAM | DDR4-2133 | PC4-17000 | 2133MHz | 17.06GB/s |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 2400MHz | 19.2GB/s | |
DDR4-2666 | PC4-21300 | 2666MHz | 21.3GB/s | |
DDR4-3200 | PC4-25600 | 3200MHz | 25.6GB/s | |
DDR5 SDRAM | DDR5-4800 | PC5-38400 | 4800MHz | 38.4GB/s |
DDR5-5200 | PC5-41600 | 5200MHz | 41.6GB/s | |
DDR5-5600 | PC5-44800 | 5600MHz | 44.8GB/s |
③フリーソフト「CPU-Z」を使用した確認方法
窓の杜のサイトで「CPU-Z」というフリーソフトをダウンロードしてインストールします。
ダウンロードリンク先:https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/cpuz/
適当な場所でCPU-Zを起動し、「SPD」タブをクリックします。CPU-Zを起動し、「SPD」タブをクリックすると以下の画面が表示されます。

④PCケースを開けて現物確認する
PCケースを開けてメモリを直接確認します。但し、精密機器を取り扱いするため以下を注意下さい。慣れていない人は、PCの詳しい人に任せるのも有りです。
- 静電気や水気に注意、プラスチック手袋着用がおススメです。
- なるべく埃を入れないように注意しましょう。
- PCケースを開ける際は、適宜写真を撮って復旧できるように記録しましょう。
- 固定している小物ボルト類は無くさないように注意しましょう。PC内で残置してしまうと短絡やファンの巻き込まれしたりして故障の原因になりますので注意が必要です。
メモリの外観の代表例は以下です。種類が違いますので注意下さい。
- デスクトップパソコン用のメモリ規格
DIMMDIMM(Dual Inline Memory Module) - ノートパソコン用のメモリ規格
SO-DIMM(small outline dual in-line memory module)
⑤メモリの最大容量
一番簡単な方法を紹介します。Crucial※のHPサイトでお持ちのPCをスキャンすることでCrucialブランドのメモリで互換があるものを選定することが出来ます。やり方は簡単なのでぜひ試してみて下さい。
※Crucialは、Micron Technology社のメモリ・ストレージブランドです。 Micron Technology は1978年にアメリカで創立された世界的な半導体会社で、現在世界第4位の規模があります。
以下に操作方法を示します。
⑤1~4の手順説明で紹介する画像は全て「Crucialは、Micron Technology社」のサイトURL:https://www.micron.com/ から引用したものです。
1.以下のURLをクリックし、「フリースキャンを開始する!」をクリックします。 Crucialサイト:https://www.crucial.jp/store/systemscanner#

2.以下のように進めていきます。

3.スキャンした結果が以下のように出ます。ちなみに使用しているノートPCのマザーボードでの最大認識容量は64GB(32GB×2)でした。

4.互換のあるメモリは以下のように表示されますので、購入の参考にして見て下さい。

⑥PCメーカサイトで確認する
お手持ちのPCを購入したメーカの公式サイトでメモリの仕様が記載されている場合がありますので一度確認してみて下さい。
メモリの交換方法
お手持ちのパソコンで変わりますので下図は参考にして下さい。下図のノートパソコンの場合はネジ固定のためネジを外してカバーを外します。
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ネジは無くしやすいので、注意してね。
PC内を触るときは、静電気で電子機器を壊さないように電電防止用の手袋(ゴム手袋等)を着用して作業してね。


①ノートPCの場合のメモリ交換代表例
- メモリースロットの突起※とメモリーの切り欠きが合うようにして、斜めにしっかりスロットの奥まで差し込みます。 ※突起の位置はメモリーの種類で変わるので注意
- メモリーがフックで固定され「カチッ」というまでパソコン側へ倒します。力任せに入れないように注意して下さい。
- メモリーにメモリースロットのフックがかかっていることを確認します。
- パソコンのカバーを元に戻して、ネジで固定して下さい。

概略図の出典:BUFFALO メモリーの取り付け方法 URL:https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/1350.html
②デスクトップパソコンのメモリ交換代表例
- デスクトップパソコン本体のネジを外してカバーを開けます。
- メモリースロットのレバーを開き、メモリ側の凹部とメモリースロット側の凸部が合うように装着します。
- 凹凸のあわせを確認し、メモリーがレバーで固定されるまでしっかり 奥まで差し込みます。力任せに入れないように注意して下さい。
- メモリースロットのレバーがメモリーの切り欠きにはまり、固定されていることを確認します。
- パソコンのカバーを元に戻して、ネジで固定して下さい。

概略図の出典:BUFFALO メモリーの取り付け方法 URL:https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/1350.html